東京都東大和市を中心とした地域で傾聴ボランティアとして活動している団体です。
高齢者施設や個人宅へ訪問をし傾聴(人の話を丁寧に聴くこと)を行っています。会員は傾聴に関する講習を受けたり、傾聴の知識を持った人達が活動をし所属しています。
傾聴を理解し、体得すると今まで自分が考えていたものとは全く異なるコミュニケーションがとれる様になります。どんなに雄弁に話す能力が高くても、相手を理解し深い信頼関係を築くためには傾聴が不可欠です。
傾聴に関する勉強会、研修及びボランティア活動を通じて自分を成長させる事もできます。人の役にたつという社会参加の喜びも得ることが可能です。
会員として活動するためには、傾聴ボランティア養成講座の受講経験または、傾聴ボランティア活動の経験が必要となります。
より多くの人に傾聴を理解していただき、通常の会話においても傾聴を行うことで、より良い人間関係を作るヒントになればと思っています。
ここが、東京都東大和市です。
傾聴について
傾聴は、誰にでもできますか?
傾聴は、誰にでもできます。話の聴き方には少しだけコツがあります。
話を聴くときに心がけることを意識しながら傾聴を繰り返すうちに、自然と話を聴くスキルが身に付きます。本やネットから情報を得ることもできますよ。
メロディーでは養成講座を行っています。
なぜ、傾聴を行うのでしょう?
全てを受け入れて話を聴いてくれるからスッキリしたよ。
話をしている内に、自分の考え方や今までの思いが整理された気がしたよ。で、自分の中につかえていた何かが明らかになった気がしたよ。
話を聴いてくれた方には感謝しているよ。
私は、傾聴を行う理由が3つあります。
傾聴を行っていると、その人の人生の生き様を垣間見ることがあります。その人の人生のドラマを知ることで、自分の励みになることがあります。
話をしてくれる人が、心を開いてくれその人らしい喜怒哀楽を見せてくれイキイキと自分のことを話され元気になる様子を見ると、私も嬉しくなります。
自分のことを一生懸命話すよりも、傾聴ができる方が目の前の人と仲良くなる近道だと思うのです。「これから傾聴をする」というスイッチを錆びつかせないためにも定期的に傾聴を行っています。
どうして傾聴が必要なんでしょう?
「私が若い頃は、年長者の意見に従ったもんじゃ、そこには長年生きた人の知恵があったからなぁ」
「いまの人達は、目の前の自分のことで精一杯なんじゃろーなぁ」
きっと、話をしたい人の方が多いのかも知れませんね…
傾聴をする時に気を付けることは何ですか?
心を軟らかくして全てを受け入れる寛容性が必要かと思います。
自分が知らない未知の話が次々と出てきても動揺することなく傾聴を行います。目の前の人が経験した話なので何が出てくるかわかりません。心が温まる話、辛かった話、自慢話、問題をかかえて悩んでいる話、現代では想像できない昔の話、等々…
傾聴のやり方を教えてください。
有名なものにアメリカの心理学者でカウンセリングの大家であるカール・ロジャーズによって提唱された「積極的傾聴(Active Listening)」と言いうものがあります。
聴く側の次の3要素が重要であるといいます。
共感的理解 (empathy, empathic understanding)
相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする。
無条件の肯定的関心 (unconditional positive regard)
相手の話を善悪の評価、好き嫌いの評価を入れずに聴く。相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景に肯定的な関心を持って聴く。そのことによって、話し手は安心して話ができる。
自己一致 (congruence)
聴き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認する。分からないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する。
※ 傾聴ボランティア「メロディー」では、養成講座を定期的に行っています。
今より上手な話の聴き方
「100点満点の傾聴」というのは、有り得ないのかもしれません。というのは、相手が心を持った人です。その人が傾聴を受けた後にどの様に感じたのかは、その人にしか分かりません。
自分では、セオリー通りの傾聴を行ったと感じていても、傾聴を受けた人がどの様に感じたかが本当は大切なことだと思います。「傾聴ボランティアをして人の役に立てた」と勘違いしないよう心がけたいものです。
上手な傾聴は、相手の言葉に耳を傾け、理解しようとすることです。感情を持った人を相手に行う傾聴に完璧なものはありません。しかし、今より上手な話の聴き方があります。以下は、上手に人の話を聴くためのいくつかのコツです。
しっかり聴く: 相手の言葉に集中し、注意深く聴きましょう。他のことに気を散らさず、相手の言葉に焦点を当てることが重要です。「私は料理が好きなの」と言われたとします。「料理が上手なのですね?」と復唱したとします。その人は、料理が上手だとは思っていないかも知れません、復唱するならば「料理が好きなんですね」と言うべきですね。
言葉以外も感じ取る: 言葉だけではなく、表情、ジェスチャー、態度、着ているもの、部屋の様子などの言語以外についても感じ取ることがあります。これらの要素もその人を知る情報の一部となります。特に初めて傾聴を行うときは「この人が話しやすい得意とするものは何かな?」と観察しながら話を聴きます。目の前の人が話したいことを自然に導き出せたらスムーズに傾聴ができます。
同じ言葉で言い返す: 発言に対して同じ言葉で言い返してみましょう。「私は、回転寿司が好きなの」と言われた「寿司」ではなく「回転寿司が好きなんです」共感や理解を示す言葉や表現を使うことで、相手があなたの関心を感じやすくなります。
分からない話は質問をして理解する: 話の流れで自分が理解できない話が出てきたら謙虚に質問をして、話をされている内容を理解するようにしましょう。適切な質問をして相手の発言をより深く理解しましょう。質問は相手が自分の考え方を整理し、詳細なことを話すきっかけになります。理解しないままにウンウンと聴いていては深い話になりません。
感情を理解し共感する: 会話の中で相手の感情を読み取り共感しましょう。例えば「悔しかった」と話されたとして、自分も悔しい思いになることはありません「悔しかったのですね」と、その人の感情に寄り添うことで相手はより心を開いてくれ深い対話が生まれることがあります。
中立で公正な態度: 傾聴をする時間は、自分の意見は必要ありません。目の前の人の話が話題の中心です。自分の意見と違っていても中立で公正な態度を保つようにしましょう。相手の意見や感情を尊重しましょう。
傾聴に自分の意見やアドバイスは不要です: 自分の経験や意見は求められていないと思って下さい。傾聴を受けている人が話をしながら心の整理ができることは、よくあることです。自分の知識や経験に固執せず、相手の視点を理解しようとする柔軟な態度を持つようにしましょう。
簡潔な要約: 相手の発言を簡潔に要約すると「そうそう、そうなんだよ」と自分のことを理解してくれていると受け入れてもらえます。この要約がピッタリと一致する時は、傾聴をしている側もスッキリします。
他にも諸々とありますが、これらのコツを実践することで今より上手に話が聴けるようになります。その先には、あなたの話も聴いてくれるようになると思いますよ。